第1回のCIMJが無事終了しました。今回は、関西を中心に全国各地からのべ400名を超える人々と真夏の4日間を過ごしました。参加者には、ダンサーよりもノンダンサーの方が多く、教師、主婦、学生、会社員、公務員、役者、デザイナーと幅広い参加がありました。これは今回仮説をたてていたコンタクトが幅広い分野からアプローチできるダンスであることを実証できたのではないかと思っています。 築50年の滋賀会館の空間そのものがこれほど息づいた時間を生み出し得た事が奇跡のようですし、参加された方々が多様な人々とそれぞれにコミュニケーションを持って、一方向ではない多様な「出会い」がこの場で生まれたのかと思っています。あえて触れませんでしたが、日本のコンタクト周辺の人々が一堂に会するのは史上初めてのことでした。コンテンポラリー・ダンス、パブリック・アート、ソーシャル・アクティビティーの文脈でも貴重な1ページを記す事ができたのかと思います。そんな歴史的にも貴重な時間を多くの方々と過ごすことができた事を誇りに思います。この試みは一過性ではなく、続いて参ります。どうぞ次回のCIMJのご期待ください。

CIMJプロデューサー 坂本公成

毎回ダンス関係のイベントをするとチケットの購入にしても参加申込にしても、直前ばかりで、慣れない私は当日までやきもきさせられてばかりでした。しかし、今回に限っては予想以上の反応で、ワークショップの定員が8月を向かえるまでにほとんどいっぱいとなり、参加者の関心の高さと熱心さに(どうしたのかと)正直驚きました。タイトルどおりコンタクトに特化した日本の代表的な催事になるべく、始めの一歩を踏み出してしまったのではという感じさえしました。そして、今になって思えば制作会議で「えっ?」と思ったサブタイトルの“コンタクトだよ、全員集合”も正解だったのかなとも。 ここでの最大の特徴は、普通なら催事の開催を避けるびわ湖大花火大会とともにオープニングを迎えコンタクトづくめの4日間。そして、昭和レトロな雰囲気漂う滋賀会館を使ってのダンスツアーです。いっそ、イベント自体が周辺環境とコンタクトしていると言い切ってしまいたいぐらいです。参加者の皆様、関係者の皆様には夏の暑さとともに存分に滋賀会館に触れ、コンタクトを満喫し、忘れられない日になったのではないでしょうか。 今後、この報告書をはじめ、コンタクト・インプロヴィゼーションのデータベースを構築し多くの人々にアプローチしながら次回の開催を目論みたいと思っています。 最後になりましたが、講師の皆様、ゲストの皆様、そしてスタッフの皆様には深くお礼申し上げます。

滋賀会館 白崎清史

「コンタクト万歳まつり」にならないかをひとり心配していたのですが、どうやら心配いらなかったようです。というのも、コンタクトに目的を求めるのではなく、目的を果たすための通過点としてコンタクトをとらえてほしいという企画意図がありました。コンタクトへの多様なアプローチがどれほどあるのか。ある人は表現のために、ある人はカラダへの気づきを作るために。教育現場に携わる人などの参加も多かったですね。それぞれが目的を持ち、この場を過ごしていきました。「自分」「他者」「からだの中心」「表現」といったコンタクトのキーワードがダンスの要素としてだけでなく、人が暮らすための基本として大切な要素なのだと思います。今の時代が持つ問題意識を映し出す鏡のようだと思いました。そしてダンスというひとつの芸術が社会と隔絶されるものではなく、緊密な関係を持ちうるものだということ、アクションが起こせるものだということが見えたのではないでしょうか。いや、人に感動や興味を覚える作品はそうでないとできないのだと思います。コンタクトを通して、多様な人たちが対話し、表現の可能性を拡げていく第一歩ができたことに感謝します。

制作統括 小鹿由加里(Underline)
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